記者会見ー新型コロナウイルス感染症について
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記者会見ー新型コロナウイルス感染症について
新型コロナウイルス感染症に関する本市の状況についてでございますが、本市におきましては4月19日(日)までの集計で、69名の感染が確認されており、そのうち、治療中の方41名、回復された方25名、お亡くなりになられた方3名となっております。
お亡くなりになりました方のご冥福をお祈りするとともに、ウイルスに感染し症状に苦しまれている方に、お見舞いを申し上げます。
さて、現在、本市では、新型コロナウイルス感染症の拡大を見据え、「神奈川モデル」を基本とし、県とともに緊急医療体制の確保に努めているところです。
まず、人工呼吸器や、人工心肺装置(ECMO)を必要とする「重症患者」に対しましては、現在、北里大学病院及び相模原協同病院で対応いただいており、こちらは、今後も一定の病床確保のもと、継続してまいります。
次に、酸素投与を必要とする「中等症患者」及び一部の「軽症者」につきましては、すでに対応いただいている病院以外にも対応いただけるよう、現在、市病院協会が、協力要請を図っており、本日時点で、50床程度まで確保できました。
この「中等症患者」に対応する病床につきましては、更なる感染拡大を見据えた準備が必要と考えており、現在、県と連携し、「臨時の医療施設」の設置に向けた取組を進めているところでございます。
さらに、お子様が感染した場合を想定し、小児の感染症患者を専門に受け入れる病床を確保したところです。
また、集合外来・集合検査場につきましても、PCR検査の充実が期待されることから、医療関係団体と連携し、実施に向けて検討してまいります。
次に、新型コロナウイルス感染症の「無症状者」及び「軽症者」への対応についてです。
先ほど申しました「神奈川モデル」では、「無症状者」や「軽症患者」につきましては、自宅や宿泊療養施設での療養としており、本市も、これまで同様に対応しているところです。
しかしながら、無症状患者等の同居者に、高齢者や基礎疾患がある方や妊婦の方など、感染した場合のリスクが高い方がいらっしゃる場合は、自宅以外に療養をする施設が必要となります。
こうしたことから、本市におきましては、自宅療養が困難な無症状患者等の療養環境の整備を図るため、旧北里大学東病院の敷地内にある元看護師寮を借用し、無症状患者等の宿泊療養施設として、本日から、開設しました。
この施設を設置することにより、40人の無症状患者等の受入れが可能となります。
なお、この施設には、市内に営業所のある企業から防犯カメラ8台を寄贈いただき、設置いたします。
このたび、宿泊療養施設を提供いただきました北里大学病院をはじめ、病床の提供にご協力をいただいている医療機関や医師会、病院協会の皆様、物資の寄贈等で施設運営にご協力いただいている皆様、日夜、新型コロナウイルス感染症の拡大防止、感染者の治療に尽力いただいている医療現場の皆様に対し、この場をお借りし、改めて厚く御礼申し上げます。
次に、新型コロナウイルス関連の総合的な対策推進のための体制強化についてでございます。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止については、4月16日に緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大され、感染の早期収束に向け、国民が一丸となって取り組むことが求められています。
一方、様々な社会活動の自粛の長期化に伴い暮らしや経済への影響も大きくなっていることから、国において、中小企業等の給付金の支給や感染拡大の影響を受けている地域経済、住民生活を支援し、地方創生を図るための交付金の創設などを進められています。
本市といたしましても、これまでの「経済・雇用対策本部」を市長公室及び環境経済局を中心とした「新型コロナウイルス関連対策推進本部」として設置し、総合的な対策の推進を図ることといたしました。
この対策推進本部では、感染者対策と感染防止対策を所掌しております「新型コロナウイルス感染症相模原市対策本部」と連携しながら国の緊急経済対策等を速やかに実施するための総合調整、市独自の支援の検討などを行うほか、これまでも取り組んでまいりました中小企業等の事業者の支援や雇用対策に関する事項を所掌し、市の対策を総合的に推進してまいります。
今後の取組といたしましては、市民の皆さまの感染に対する不安や外出自粛による影響等に対して、相談窓口の充実や国の給付金について迅速に対応を進めるなど、市民の皆さまの安心と健康を守るため、全力で対応を行ってまいります。
この未曽有の難局を乗り越え、市民の皆様の健康と安心を守るため、今後ともしっかりと対策に取り組んでまいりますので、市民の皆様、事業者の皆様のご理解、ご協力を賜りますようお願いします。