東海大相模(神奈川)が国学院久我山(東京)を19-17で破り、関東ブロック代表決定戦を制した。第100回全国高校ラグビーの関東地区最後の1枠を手にし、5大会ぶりの9回目の花園出場を決めた。これで出場63校が出そろった。

くしくも桐蔭学園と接戦を演じた県予選決勝(15日)と同じスコアとなったが、今回は勝者に回った東海大相模。しかし、ノーサイドの笛が鳴った後も選手たちに笑顔はなかった。

群馬ならではの吹き荒れる強風、国学院久我山の強力なFW陣への対応…。前半に風下を選んで相手の攻撃をしのぎ、風上に立った後半で突き放す-。試合前日には2時間ミーティングを行い、チーム内でゲームプランを共有した。

開始早々に先制トライを許すなど10分までに0-10。それでも慌てなかった。同12分にFB河野吏玖(3年)のトライで3点差に詰め、同33分にはラインアウトからパスをつなぎWTBボンド洋平(3年)のトライで逆転。12-10で折り返した。

誤算だったのは、風上に立った後半。1トライのみと思うように点数が伸びなかった。三木雄介監督は「エリアを獲得してもう少し有利に運べるかなと思ったんですけど」。吉田輝雅主将(3年)も「花園出場を決めたことはうれしいですけど、この点数では満足できません」と課題を口にした。

5大会ぶりの花園出場で目指すは「優勝です」と吉田主将。県予選決勝で敗れた桐蔭学園へのリベンジを果たすと強い決意を語った。

来月5日に組み合わせ抽選会が行われる予定。新型コロナウイルスの第3波により、花園ラグビー場がある大阪府でも感染状況が深刻化している。主催者側は開催可否や方式を慎重に協議している。【平山連】原文まま

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