文字離れと言われて久しいですが、実は図書館の利用者数は割と増えていることは御存じでしょうか。
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図書館について
文字離れと言われて久しいですが、実は図書館の利用者数は割と増えていることは御存じでしょうか。
文科省の調査によれば、1992年に約3万2千冊だった貸出冊数は、2010年には約6万8千冊となっており、2014年には若干減ったものの6万冊を超えています。
その図書館ですが、「100万人あたりの図書館数」が最も少ないのは神奈川県であるという調査があり、その数は9.17館。ちなみに、46位の愛知県は12.68館ですから、一桁差があります。トップの山梨県は62.57館ですから、約7倍です。
図書館は単に本に触れ、知の拠点であるだけではなく、地域や文化の交流拠点としても機能しえます。岐阜市のぎふメディアコスモスは滞在型図書館として注目されていますし、選書問題があったものの佐賀県武雄市の図書館は、コーヒーを飲みながら本が読めるなど様々な創意工夫がされています。県内では大和市が日本一の図書館で有名ですが、年間利用者100万人の目標に対し、2年連続年間300万人が利用しているという盛況ぶりです。
ちなみに、全国学力テストと同時に行われる調査では、「親の年収や学歴が低くても学力が高い児童の特徴は、家庭で読書をしていること」という分析がなされています。子どもたちが進んで行きたくなる図書館が地域にあると、地域の未来にもつながっていきそうです。学力テストの結果で下位グループという現状を打破するためにも、相模総合補給廠一部返還地には、こうした図書館の設置を検討するのも良いのではないでしょうか。