多様な意見が必要。それをまとめるのが政党の責任。
カテゴリ:活動報告
本日、自民党の総裁選が無投票となり、安倍総理の続投が決まりました。
総裁選の無投票は実に14年ぶりとのことです。…
他党のことですから、あまり多くのことを申し上げるべきではないのかもしれませんが、いち国民として残念に思います。
今年行われた民主党の代表選挙で中央代表選挙管理委員を務めた経験から、代表選挙を通じて党内に多様な意見があることを明らかにし、議論していくことの重要さを感じておりました。
政権与党の責任がある自民党にも、ぜひ開かれた議論をしていただき、民主的に総裁を決めていただきたいと思っておりました。
地元を回らせていただいていても安倍政権の暴走を心配する声をききます。そうした中、どなたも対抗馬がいないことは返す返すも残念です。
野田聖子議員も、出馬断念の会見のなかで自民党内にも現政権の在り方に不満がある声があること、ゆえに無投票は避けたいとの想いでぎりぎりまで出馬を模索されたと話していました。
「自由闊達な議論のできる総裁選を実現したいという想いを強くし、全身全霊で取り組んできた」という言葉には共感するところがあります。
しかし、女性が輝く社会を最優先政策に掲げた自民党でそうした想いに応える方が20人もいなかったこと、安倍政権の政策などに自民党の皆さんが賛同しているのだと考えると、危険を感じます。
菅官房長官は今朝の定例記者会見で「9か月前の総選挙の公約を進めているさなかにあり、一致結束していこうという多くの議員の考え方の結果」と発言されました。
確かに、昨年末の総選挙で自民党が大勝したのは事実です。
しかし、他方で48%の得票率で73%の議席を有しており、総選挙時にも過半数の支持を得ているわけではないことは指摘しておかねばなりません。
また、安保法制の議論でもしばしば「争点ではなかったが、マニフェストには書いていた」という主張を政府与党がされますが、全権委任をしているわけではないはずです。
謙虚な気持ちで有権者の声に耳を傾け、自浄作用が機能するよう政府与党には努めていただきたいものです。
また、野党も強くならねばならないことを肝に銘じながら、残る国会論戦に挑んでまいります。