もとむら賢太郎 公式ブログ もとむらの声

公式ブログ もとむらの声

衆議院国土交通委員会

更新日時: 2015/05/08
カテゴリ:委員会
Share Button

本日9時から15時30分過ぎまで衆議院国土交通委員会が開かれ、東洋ゴム工業の山本社長・伊藤常務に参考人として出席いただき、東洋ゴムの免震偽装問題について質疑を行いました。
この質疑に先立ち、神奈川県芸術劇場・厚木市庁舎・箱根町総合保健福祉センターさくら館などに足を運んで現地の声を聞き、同社製の免震ゴムが使われていた地元相模原市内のマンションにお住まいの方からもご心配のお声を聞いてまいりました。
皆様から頂いたお声は、「いつまでに免震ゴムを正しいものに交換してくれるのか」「きちんと説明をしてほしい」という内容が多く、大変強くご要望いただきました。
現在、使われているすべての免震ゴムが性能不足であった55棟、一部が性能不足およびデータ欠損であった99棟の154棟が建築基準法違反の違法建築物となっています。
東洋ゴムによれば、ここに使われている2907基のすべてを交換するには、のべで4500日を超える時間がかかるとの認識が示されました。これは延べ日数ですので、平行して行えば、たとえば5班で交換をおこなえば約3年半もかかるということです。
しかし、箱根のさくら館では「遅くとも年内には交換してほしい」と述べていましたし、今回の対象物件には防災庁舎・病院なども含まれます。マンションの住民にとっても3年半でいいとは思えません。
早々に対応できるよう工夫が必要ですし、できないならば丁寧な説明が必要です。現場からは、東洋ゴムからの丁寧な説明・真摯な対応にも疑問があるとのことでした。
信頼回復に向けても、しっかり対応していただかねばなりません。
また、多くの方からご心配を聞いておりました補償について、山本社長から「最後の一棟まできちんと対応する」と発言をいただきました。太田国土交通大臣からも「価値の下落など付随する損害も含め、最後の1棟までしっかり対応するよう指導する」と答弁がありました。瑕疵担保責任についても、最終的には東洋ゴムが損害を負うものの、発生しうることも確認されました。
この件は、日本のモノづくりに対する信頼を揺るがせるような話です。安心を求めて免震構造を選んだ人たちを欺いたことに、怒りを禁じえません。
質疑の冒頭、山本社長のモノづくりに対する想いを伺いました。「人を喜ばせるものがモノづくり」との答えは、今となってはむなしく響きます。
5月中には最終報告が提出され、原因究明・再発防止策が提示され、経営陣の責任が問われることになります。
再発防止を急ぐとともに、被害を受けた皆さんに寄り添った対応を今後も強く求めてまいります。
11150468_1587444238185534_3527758995198543095_n

広報さがみはら県のたより