憲法違反との認識で一致
カテゴリ:活動報告
6月4日、衆院憲法審査会において、憲法を専門とする有識者三人を招いて参考人質疑が実施されました。
いずれの参考人も、集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案について「憲法違反」との認識を表明しました。…
まさしく安倍政権の思惑とは逆に世論を含め大きく方向転換となる可能性がある日となりました。
そしてなんとこの3名の参考人の中には、自・公党の与党らが推薦した参考人も含まれています。
専門家全員が違憲との考えを示したことは、現在審議中の安保法案を憲法の枠内だとする政府の主張に問題があることを明確にしています。
与党側参考人である長谷部恭男早稲田大教授は、安保法案のうち集団的自衛権の行使を容認した部分について「憲法違反だ。従来の政府見解の論理の枠内では説明できず、法的安定性を揺るがす」と指摘。
民主推薦の小林節慶応大名誉教授は「私も違憲だと考える。(日本に)交戦権はないので、軍事活動をする道具と法的資格を与えられていない」と説明した。また、維新推薦の笹田栄司早稲田大教授も同様に違憲であると発言。
公明党の北側副代表は「憲法の枠内でどこまで自衛の措置が許されるか議論した」と反論しましたが、正しい結論とはいえないことは明らかではないでしょうか。
また3日には、憲法研究者のグループ171人が、安保法案について違憲だとし、廃案を求める声明を発表。安倍政権の憲法解釈に対し、専門家からも強い異議が出ています。
後半国会はこの安保法案、労働者派遣法改正、漏れた年金問題、刑事訴訟法改正、民法改正、カジノ法案などと、重要法案が詰まっております。
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