フィリピン大統領 国会演説
カテゴリ:活動報告
フィリピン大統領 国会演説
6月2日より、アキノ・フィリピン大統領が国賓として来日されています。
3日には、参議院の議場で国会演説をされました。日本とフィリピンは緊密かつ友好的な関係を構築しており、大統領による国会演説はこれが3回目です。ちなみに、アキノ大統領が圧倒的な支持を得て2010年に当選されてから最初の訪問は、野田内閣のときで、「戦略的パートナーシップ」と2国間を位置付けています。
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大統領は、「フィリピンにとって日本は最大の貿易相手国であり、経済的にも政治的にも深く関わっている」「19世紀の日本はヨーロッパに大きく遅れをとっていたにも関わらず、日本人の勤勉さ、頭の良さで先進国と呼ばれるまでのぼりつめた」「現在、フィリピンから日本で造船などの技術を学ぶ人が多く、彼らがフィリピンで技術を広めることを期待している」「日本とフィリピンは戦略的パートナーシップを結んでいて、震災が起きれば当たり前のようにお互い助け合う関係であることに感謝し、これからもその関係を続けていきたい」と話されていました。
晩餐会では、太平洋戦争で傷つかれたフィリピンの皆さんに対し、天皇陛下から哀悼のお言葉があったそうです。対して、大統領は「過去に経験した痛みや悲劇は、相互尊重、尊厳、連帯に根差した関係構築に努めるという貴国の約束によって癒やされてまいりました」と述べられたそうです。
こうした関係を築いてきた先人たちの努力に敬意を表しますと共に、さらなる関係深化に努めてまいりたいと思います。