ゲリラ豪雨予報
カテゴリ:活動報告
先日おこなった衆議院国土交通委員会で、「天気予報におけるビッグデータの活用について」質疑させていただきました。
6月7日に関東甲信が梅雨入りし、これから雨の多い時期になってきます。また、最近ではいわゆる「ゲリラ豪雨」という予測できない突然の大雨も増えており、急な河川の増水などで亡くなる事故が相次いでいます。
平成20年7月、神戸市の都賀川では、わずか10分のあいだに水位が1メートル30センチも上昇。川で遊んでいた児童5名がその命を落としました。この事故をきっかけに、「あと数分でも早く予測できていたら、陸に上がることができて、命を落とさずに済んだのじゃないか」そんな想いから、気象ビックデータの活用や、気象レーダ技術の研究が進んでいます。
まだ日本に6基しかないフェーズドアレイ気象レーダは、世界でも最先端の技術となっており、30秒ごとにデータを計測、予測を出せます。その的中率は8割を超えています。この予測を少しでも早く皆さんに届けることで防災に役立てたいところですが、現在気象業務法によって、気象予報士がデータを確認しないと予報が出せません。そのために、予報が皆さんに届くまでに遅延が発生してしまいます。
気象予報士の知見をデータと合わせることの重要さは理解していますが、少しでも早く予報を届けるために、法制度の見直しをすべきではないかと大臣に問いました。
大臣からは、「画期的な技術の実用化や社会的ニーズの変化を踏まえ、常に検証してまいりたい」という答弁をいただきましたので、法制度の見直しについて、取り組んでいきたいと思います。