もとむら賢太郎 公式ブログ もとむらの声

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相模湖遺族会内郷地区戦没者慰霊祭

更新日時: 2021/04/11
カテゴリ:活動報告
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追悼のことばを下記のようにお話しさせていただきました。戦没者遺族会の後継者問題なども課題ですが、今後も子や孫の世代へ引き継がなければいけないことから、遺族会の皆さんに寄り添いながら対話を続けていきたいと思います。
「本日ここに、戦没者御遺族並びに御来賓の御列席のもと、内郷地区戦没者慰霊祭が執り行われるにあたり、戦没者の御霊に対し謹んで追悼のことばを捧げます。
あの苛烈を極めた先の大戦が終結してから、七十五年の歳月が流れました。
国難に殉じ、多くの方々が、祖国を思い、愛しい家族を案じつつ、心ならずも戦場に散り、戦禍に倒れ、あるいは戦後、遠い異郷の地で亡くなられたことに思いを馳せるとき、今もなお、尽きることのない深い悲しみが、胸に込み上げてまいります。
ここに謹んで、戦没者の方々の御冥福を、心からお祈り申し上げます。
また、最愛の肉親を失われた御遺族の皆様の御心情を拝察いたしますと、お慰め申し上げる言葉もございませんが、戦後の混乱と疲弊の中で、癒えることのない深い悲しみに耐えながら、故人の御遺徳を偲び、苦難を乗り越えてこられましたことに、心から敬意を表するものであります。
我が国は、戦後一貫して、平和を重んじる国として、歴史の教訓を深く胸に刻み、世界の平和と繁栄に力を尽くしてまいりました。
今、私たちが享受している平和と繁栄は、ひとえに諸霊の御加護と、御遺族をはじめとする市民皆様方の力強い御支援、御協力の賜物であり、深く感謝申し上げます。
長い歳月、平和を享受してきた我が国においては、残酷で悲惨な戦争の記憶が薄れつつあると言われておりますが、この豊かな生活の礎が、戦争で亡くなられた多くの方々の尊い犠牲と、戦後、焦土の中から再起すべく尽くされた、全国民の絶え間ない努力の上に築かれていることを、深く心に刻み、恒久平和の確立に力を尽くしていかねばなりません。
本市におきましても、「核兵器廃絶平和都市」を宣言し、毎年「市民平和のつどい」を開催するなど、平和思想の高揚のために、様々な取り組みを進めております。
戦争の悲惨さや、かけがえのない平和の尊さを語り合い、相模原市民が心豊かに暮らせる社会を築くとともに、新型コロナウイルス感染症を乗り越え、明日を生きる世代が、安全で安心して暮らせるまちづくりに、全力を尽くしてまいりますことを、改めてここにお誓い申し上げます。
諸霊におかれましては、安らかに瞑され、御遺族皆様方の前途に限りない御加護を賜りますようお願い申し上げるとともに、ふるさと相模原の平和と繁栄をお守りくださるよう念じつつ、追悼のことばといたします。
令和三年四月十一日
相模原市長 本村 賢太郎」
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